Top   MailBox  



民族衣装  ■


 
ブリヤート    ハルハ   トルゴート    デール

モンゴル人の民族衣装を一般的にデールと呼ぷ。男女同型の伝統的衣服、襟を左前で合わせ、右肩のボタンを留め、細くて柔らかい帯を締める。色彩や柄はあでやかで独特。靴はゴタルと呼ばれる長靴で防水性に優れている。正装のときはジャンジャン・マルガイという帽子をかぶる。
しかしモンゴルいとっても広範囲に広がり、その変化は実に様々で、民族衣装について語るにも非常に問題が多い。形の違いはもちろんだが、呼び名一つとっても地域差があるようだ。例えば中国の内モンゴルのある人(チャハル人)はデールというのは冬用の厚手のものを言い、夏用の薄手のものはテルリクと呼び分けると言っていた。一方、モンゴル国のあるモンゴル人(ハルハ人)は夏用のものをダン・デール(一重のデールの意)、春や秋に着用するものをファンティ.デール(縞入りデール)、冬用のものをウフテイ・デール(毛皮付きデール)と教えてくれた。聞いた話だが、内モンゴルのモンゴル語の方が古い、伝統的な語彙に富むという。モンゴル語には方言が多く、そしてそれだけ独自性を持った文化も多く存在するのだ。これはモンゴル全域に言えることである。

よく受ける質問がデールとチャイナドレスの関係だ。結論から言うと、北方騎馬民族荊満州人の民族衣装こそが今のチャイナドレスの原型である。デールは満州人の衣装の影響を受けており、もともと騎馬民族に広がっていた衣装なのである。デールは実に牧畜生活を乾燥地域で行うに適した特徴を備えている。立ち衿、左前の前開き、長い袖と丈、そして帯を巻くというのが共通した点莚。立ち衿は体からの水分蒸発を防ぎ、同時に毒虫などの進入を阻む。長い袖とノットラガ(袖の折り返し部分)は乗馬の際に防風、防寒に一役買い、長い丈は寝具となる。更に右腕前で留め左ボタンをはずしたり、腕を抜<ことで、温度や通気を調整できる。ボタン以外に金層部分が無く(ボタンもかつては金属ではなかった。)落馬しても体を傷つけない。更に帯を腹部に堅く巻くことで乗馬中の振動による胃下垂を防ぐという効果もあるそうだ。

© モンゴルチベット文化センター All rights reserved. 禁無断転載